をたらん!vol.2 東京・お台場~世田谷区砧周辺 (アニメ「東京マグニチュード8.0」) 

第一回から2ヶ月以上が空いてしまいましたが、やっと第二回を開催することが出来ました「をたらん!」

 

 

 

今回もやはり1年上前から頭の中にはあった企画で、

 

東京マグニチュード8.0

 

という2009年にフジテレビの「ノイタミナ」という深夜アニメーションの枠内で放送されたオリジナルアニメの舞台ということで、東京はお台場~世田谷区の砧を過ぎ喜多見周辺までの約26kmを走って参りました。

 

 

 

前回の企画は主に「アニメの舞台になった土地の魅力を、走りながら、描かれていない部分まで含め、再発見する。」ということが大きな目的でした。

 

 

勿論今回もそういう意味合いもありますが、今回はどちらかと言うとアニメの内容自体に沿い、「とにかくその距離を踏破する」ということが主目的になりました。

 

 

 

と、いうのもこのアニメ、

 

「防災、危機管理の視点も持ち合わせている内容で、巨大地震が発生し大きな被害を受けた東京を舞台に、一人の少女を中心とした被災者の目線で物語が進んでいく。」

 

wikipediaより; http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%8B%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%898.0

 

という、アニメ冒頭のテロップにも流れる通り、実際の災害を想定して科学的に検証したものをベースに作られている作品であり、まさに私個人としては、「今見るべきアニメ」と、2009年からずっと言い続けているアニメなのです!

 

 

 

 

ちなみにこのアニメ、『彼女を守る51の方法』(古屋兎丸著)というコミック作品を参考図書として作られております。私は未読ですが、いつか一読してみたいと思います。

 

 

 

再びwikipediaより抜粋ですが、そのストーリーは、

 

2012年7月21日、土曜日。夏休み初日、中学1年生の小野沢未来は、弟の悠貴のお守りとして、一緒に東京のお台場へロボット展を見に来ていた。最近何かとイライラしていた未来は、「こんな世界、こわれちゃえばいいのに。」とインターネットに書き込む。

 

その時、マグニチュード8.0の海溝型大地震が発生し、地面が揺れた。レインボーブリッジの崩壊、東京タワーが倒壊するなど、東京が大きな被害を受けている中、未来と悠貴はお台場で出会ったバイク便ライダー日下部真理の力を借りて、世田谷の自宅へ帰ろうとする。」

 

 

 

という内容になっております。ちなみにこの災害の設定は、

 

  • 発生日時 - 2012年7月21日、15時46分頃
  • 震源地 - 東京湾北部
  • 地震の形態 - 海溝型
  • 震源の深さ - 約25km
  • 地震の規模 - M8.0
  • 死亡者数 - 推定18万人(2012年7月23日時点)
  • 行方不明者 - 15万人(同上)
  • 重軽傷者 - 20万人以上(同上)
  • 帰宅困難者 - 推定約650万人

 

ということになっております。更に詳しい災害の進行についてはwikipediaをご参照ください。

 

 

 

 

どうでしょう?考えられますか?今、この規模の地震が東京で発生し、これだけの死傷者が出ることを…?

 

 

僕にはとても考えられません。正直なところ。2011年に起きた東日本大震災は僕も地元・秋田で経験しましたが、それでも2年以上経った今、正直なところ、災害対策意識は少し薄れているのが実際のところでは無いでしょうか?

 

 

 

ちなみにこの「東京マグニチュード8.0」ですが、まさに東日本大震災直前、2011年2月~3月8日まで、アニマックスにて再放送されていたものの、大震災により放送自粛→その後の再放送はどの局でも無く、事実上の放送打ち切りとなってしまっております。

 

 

 

勿論被災者への配慮というものもあろうかと思いますが、私はこういった良作を、それこそ、震災を忘れない、防災意識を高く持ち続けるという意味で風化させてはいけないと思い、それで今回、主人公姉弟と真里さんが辿った(帰宅した)ルートを走ってみたいと、それこそ1年以上前からずっと考えていた事をやっと実現させることが出来ました。

 

 



今回はほぼ「ただ辿っただけ」ではありますが、その中でひとつ、ずっと観察し続けて来た事がありました。

 

 

「今ここで大地震が起きたら、自分は、ここに溢れる人々は、どう動く?どうなる?どうすべき?」ということを…。

 

 

 

皆さんも今一度、勿論、走りながらでなくとも、後に並べる写真風景を見ながら、又は何気なく歩いている都内で、少しでもそういうことを考えてみて下さい。そのきっかけになれば良いなと思います。

 

 

僕は考えましたが、想像しきれませんでした。想像を絶することでした。恐ろしくなりました…。


 

 



さて、、、まずはスタートです!
悠貴の希望(思いやり)で未来と二人で来た日本科学未来館から。

 

物凄く風の強い日で、お台場~レインボーブリッジは暴風で斜めに走っているような状態でした(笑)

 



 



アニメ舞台探訪の手法っぽく撮ってみました(笑)

 



そこから台場エリアへ。
をたらん!ということと、原作では科学未来館で「ロボット展」が開催されていたという事で、こちらも巨大ロボットは納めておきました(笑)RX-78氏です。



 

 


そして、地震。ここでしたね。



実際の撮影中はやはりどうしても、今ここで地震が起きるなど、考えられませんでした…。

 

 


フジテレビ本社前、ゆりかもめの線路も、こう、なってしまうのかもしれません…。

 

 



お台場エリアから、海を越えます。
原作ではレインボーブリッジも倒壊し、日の出まで船で移動したわけですが、今回はレインボーブリッジ内を走りました。


 

 



そのまま走って日の出桟橋へ。
しかし、重要な写真を撮り損ねました…。
原作カットのみ掲載ですが、日の出桟橋は災害時の輸送拠点になっているそうです。

 

 

 



どんどん進みます。
日の出から、広域避難拠点となる芝公園へ。



何も考えずにただ走る日としては本当に最高のコンディションでした。

 

 

 



芝公園は大規模の避難拠点ということで、様々な災害対策が施されているようです。

 


まずは雨水を利用した井戸水。飲用不可ですが、水は貴重です。

 

 

 


またこちらは初めて見ましたが、マンホールがトイレになるものだそうです。




芝公園は舞台になっている場所が多いので、省略させて頂きました。。

 

 



芝公園から、ストーリーは一路、未来の中学校へ。

 


その前に、赤羽橋交差点から見た東京タワーです。
原作では、東京タワーは倒壊しましたね。
衝撃そのものです…。



 

 


赤羽橋交差点から一度麻布十番を通り、未来の中学校へ。舞台は東洋英和女子中学校だそうです。
原作では未来の入学式、未来の母が、ここで、コケます(笑)



未来の友人の家族の死が待ちうけていた、この中学校。
リアルには思い浮かべられません…。どうでしょうか?きっと何も出来ずショックを受けるだけなのでしょう…。

 



一行は気を取り直して有栖川記念公園へ向かうわけですが、悠貴は発熱してしまいます。

 


辛そうに、しかし健気に歩き続ける小学生の悠貴の姿が印象的な、暗闇坂



原作ではこの坂の上に「かえるハウス」が登場するわけですが、実際には、長傳寺というお寺があります。

 

 




災害救助ロボが紹介される話でしたね。

 

 


悠貴の体調はすぐれないまま、一行は有栖川記念公園へ。
が、ここで悠貴が病院へ搬送されます。
残念ながら、この病院の舞台は不明のようです。

 

 


そしてストーリー上大きなネタバレになってしまうので、展開は一旦無視してをたらん!を進めたいと思います。

 

 


有栖川記念公園。
初めて来ましたが、とても素敵な公園ですね!
また散歩に来たいと思います♪





ここからルートは広尾~中目黒~池尻大橋~真里さん宅のある三軒茶屋と進んで参りますが、この辺りは原作での描写も少なく、また走っている時間帯は人通りが多すぎたので、あまり写真を撮っておりません。

 


逆に一番、「今ここで大地震が起きたら…?」と怖くなったのが、このエリアでした。

 


突如崩される平和。

 


天災とモラルハザードに阿鼻叫喚の世界。きっとそんな想像をして走っているとは、周りには思われてはいなかったとは思いますが…(笑)

 

 


大橋周辺

 

 



三軒茶屋周辺





原作ではここ(真里さんのお母さんが入院していた病院)で一旦未来と真里さんが別れ、未来は成城行きの自衛隊車両へ乗る事が出来ましたが、もちろん私は走って向かいます(笑)

 

 


ここでだいたい、お台場から寄り道もしながら21kmくらいでした。

 



国道246号線を、三軒茶屋から世田谷通りへ進路変更し、環七を抜けると、馬事公苑周辺です。

 

 

 



更に環八を過ぎるともう砧・大蔵・喜多見と、小野沢家周辺エリアへ。
自宅到着前にトラックの着いた先、国立成育医療センター。

 

 



そして更に、多分、悠貴の小学校と思われる小学校へ。
マロニエは植わってませんでしたが、ちょうど素晴らしい富士山が見えました。



今回のをたらん!はここまでです。計約26km。寄り道をしながら私の脚でゆっくり走って3時間ちょっとの道のりでした。

 

 


途中トラックに乗ったりはありましたが、子供二人、よく歩きました。あの混乱の中で…。

 


ちなみに、ネタバレにならない程度にさらっと、、、
このアニメの大きなキーとなる、災害関連の傷病「クラッシュ症候群」というものについても、是非こちらをご参照頂き、知っておいて頂ければと思います。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4 


 



そしてをたらん!とは直接関係ありませんが、ゴール地点で「もう少し行けばちょうど30kmで東京・神奈川県境!?」と思い、更に走ってこちらでゴール。



ここ「多摩水道橋」は「荒川アンダーザブリッジ」の予告の実写のロケ地だそうです(笑)

 

 



ということで走行マップ。



30.3km、3時間半程度のぶらり旅でした♪

 

 



<謝辞>
本投稿は、

ローリング廻し蹴り様
 http://d.hatena.ne.jp/riyot/ 

並びに

舞台探訪アーカイブ
 http://legwork.g.hatena.ne.jp/ 

を参考にさせて頂きました。ありがとうございました。


また本投稿にて使用しているアニメカットは比較用のものであり、著作権東京マグニチュード8.0製作委員会に帰属します。