をたらん vol.01 栃木・岩舟~野木(アニメ「秒速5センチメートル」)
「秒速5センチメートル」(2007年;新海誠)
http://www.cwfilms.jp/5cm/
原案から1年以上、遂に始まった企画、「をたらん!」
その第一回は、2007年に劇場公開のアニメーション
「秒速5センチメートル」第一篇「桜花抄」
の舞台の一部、栃木県は岩舟駅周辺から、ランニングコースを求めて、本編に駅名が出てくる「野木駅」を目指し、距離詳細は未計測(GPSつけ忘れました…)ですが、岩舟山、渡良瀬遊水地を経由し、約35km(推定)のコースを走ってみました。
※写真の大部分は後程、アルバムにてアップ致します。
都内からの路程も、新宿駅
そしてそこからJR両毛線で、目指すスタート地点、貴樹と明里がようやく再会した地、岩舟駅へと電車の旅を楽しみました。
当日、9月27日は大変素晴らしい秋晴れの一日で、岩舟駅からの風景や、岩舟駅跨線橋から望む岩舟山も、これからの舞台探訪RUNが気持ち良く走れないわけが無いと思えるような、清々しいものでした。
簡易型のSuicaタッチ機を通り抜けると、まずは明里が一人待っていた待合室のベンチが。
そこから駅舎外へ出ると、アニメのカットで使われた風景が、「あぁ、こんな感じなんだ…。」と淡々と思ってしまうくらい当たり前に広がっていたのでした。
さて、ここからランニング、スタートです!!
まずは岩舟と言えば!という地、「岩舟山」を目指します。
JR岩舟駅を降りると、すぐ眼前に見えるゴツゴツした岩山が、岩舟山です。
実はこの岩舟山、アニメ「秒速5センチメートル」よりも、あるものの聖地、ロケ地として有名なのです!
さて、何でしょう?ヒント:地面に何やら色がついてますね?
別の登り口から山へ進入すると、、、
「撮影所」とのこと。
更に少しだけトレイルRUNすると、、、
ドドーン!
山肌がむき出しの、岩の壁!
この風景、どこかで見たことが…?
そう!この岩舟山、「特撮の聖地」として余りにも有名過ぎるのです!
火薬を使ったスタントの名残で、地面に色がついてたんですね!
仮面ライダーや戦隊シリーズの殆どや、をたらん!的に言うと、「非公認戦隊アキバレンジャー」では、「岩舟山」という場所まで台詞にでていたようです(笑)
またここは、
「岩舟山クリフステージ」
として、岩壁をバックにしたステージを作り、その岩壁に音楽を反響させて巨大な自然のスピーカーのようにしてライブをするステージとしても、数々のアーティストがライブを行っているようです。
ちなみにRUNの翌々日には、杏里さんのライブが開催されたようです(笑)
岩壁効果でどれだけハスキーさupだったのでしょうか…?(笑)
さてさて、そこから一旦引き返し、更に別の口から進入してみたりしながら
次に目指すは、岩舟山高勝寺。
こちらのお寺、何と「日本三大育て・子授け地蔵尊」のひとつだそうな!
私には全く関係の無い話ですが…(笑)
http://www.iwafunesan.com/
高勝寺の表参道は、立派な石畳路から始まり、、、
そこから先、何と600段の石段が!!w
駆け上ること200段程度でしょうか?今後の路程が恐ろしく、歩きに変更です…(笑)
途中、彼岸花が大変綺麗に咲いておりました♪
またこの石段、映画やドラマのロケ地にも度々選ばれるとのことで、この時も、白装束に三角頭巾、顔を白く塗った大集団が提灯をぶら下げて石段を上るシーンを撮影中?でした(笑)さすがに写真は撮れずorz
かなり上ったところ。
そこから更に少し上り、ようやく山門へ到着。
こちらが本殿。
それより何より、高勝寺と言えばこちら、「血の池」とおびただしい数の「卒塔婆」、そして、数々の「地蔵」
何だか恐ろしいですね…。
更に下山しようと進んだ道の途中に発見した壮大な景色。
の、一寸先は、崖!柵等一切ナシ!!
普通のコンパクトデジカメなので遠近感が分かりにくいですが、高所恐怖症の私は、かなり腰が引けてました…(笑)
しかし、崖の先に見える更に高いところが知りたくて、冒険。
竹藪とそこに掛る大量の蜘蛛の巣を抜けつつ引っ掛かりつつ辿りついた先には、やはり壮大な景観が。
眼前は、やはり崖です(笑)ここで地震が来たら、この企画も第一回で終了でした…(笑)
さてさて、地震も来ず(笑)無事裏参道から急激な下り坂+ヘアピンカーブの連続を、大腿四頭筋にダメージを受けながら下ると、上空と視線上にそれぞれ良い景色が。
まずは後を振り返り、そびえる岩舟山を仰ぐと、山にV字の切れ込みが。
この切れ込み、実は2011年の東日本大震災の傷跡で、その際に大きな山崩れがあったそうです…。
付近住民と民家に被害はなかったとのことですが、大自然の脅威がとても分かりやすく残って見えますね。
そして平地から眺めるのは、黄金色に色づく稲穂の広がる田園風景。
そろそろ稲刈りの季節。もう刈られている田んぼも多くありました。
まさに、田舎道です。
さて、ここからは一度、写真が少なくなりますが、その前に一枚…、
大変良いアスナ(ソードアートオンライン;CV戸松遥さん)がこれは青のRX-6でしょうか?(稀少!)にご乗車でした♪(笑)
をたらん!では、各地の痛車(アニメステッカーデコレーションカー)も、見つけて行きたいと思います!(笑)
岩舟駅横の踏み切り~県道133号~県道67号を通り、県道11号に出たら、そこからあとはひたすら藤岡方面に向かって走って行きます。
距離も分からぬまま、当然、初めて訪れる道で、そこまで「Theランニングコース」という感じでも無い(走りやすかったですが)場所を、ただひたすら走っていると、正直、一体自分は今何をしているんだろう?という気分になってきます。
「アニメの舞台」というだけの縁でそこを走る。
しかしそれにはやはり、「走ってみたい」と思わせるだけの理由があります。
新海監督作品はとにかく背景が美しく、それだけで存在しても良いくらいの美しさがあります。それに加え、主人公の初恋でしょうか?互いに転校が重なりなかなか会えなくなってしまうということで、その前にただの一度と、会いたい一心で、向かった、明里の住む町、岩舟。
一体監督が描きたかった地は、どういう場所なのだろう?そこに住まう明里は、どういうものを見、どういう暮らしをしていたのだろう…?
例えアニメの一キャラだとしても、そのキャラクターにも、背景となる人生が存在し、だからこそ、キャラクターに命が宿り、人の心を動かすものであると、私は思います。物語の舞台に足を運ぶことで、その物語のメッセージをより深く感じることが出来ると、私はそう思うのです。
また、そういったものを感じるために行った地の魅力を、私は伝えて行きたいと思うのです。きっかけはとても小さな事かもしれません。が、それもひとつの縁。その縁を辿って行ってみたら、走ってみたら、必ず、どんなところにも、素敵なところがあるははずなんです!人知れず存在しているところにこそ、知られざる隠れた魅力は、まだまだ眠っているはずです。
話がそれましたが、道に戻りまして(笑)岩舟駅から進むこと15km程度でしょうか?ようやく渡良瀬川を越えます。
その先すぐに、渡良瀬遊水地はあります。
また、ひたすら進みます。
永遠の一本道のように感じられますが、機会のように走り続けられるような気が、ここではしました。
風景も、左手にはずぅ~っと遊水地を望み、あまり変化がありませんが、秋風が何より気持ち良く、少し、冷え過ぎました(笑)
進むこと5km程度、右手を見ていると、栃木県・埼玉県・群馬県と、500m・200m程度で県境を越えるエリアがあります。何だか少し、得した気分、たくさん走った気分になれます(笑)
そこを過ぎてすぐ、今度は谷中湖の中に浮かぶ島を通って対岸へ渡る橋があり、渡ってまた、ひたすら直進すること更に5km程度、やっと対岸に着きます。
ちなみにこの谷中湖並びに渡良瀬遊水地についての歴史的背景は、詳しくはwikipediaをご覧ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A1%E8%89%AF%E7%80%AC%E9%81%8A%E6%B0%B4%E5%9C%B0
足尾銅山事件をきっかけに当時の谷中村が強制廃村に追い込まれ建造された人造湖、谷中湖を中心に形成されたものであり、昨年2012年には、ラムサール条約の登録地にも認定されました。
またここでは大きなトライアスロン大会やハーフマラソンも開催されます。
とても走りやすく気持ちの良い場所なので、出場してみては?
さてさて、湖を抜けました。
が、道が分からず(笑)
しかしながら、気持ちが良過ぎることだけは変わりありません♪
何とか抜け道を見つけ、もう1ヶ所と思い、「野木神社」へ。
少し前、フクロウの親子がいるということで少し有名になったようですが…、知りませんでした(笑)
http://www.shimotsuke.co.jp/dosoon/official/20110518/520820
さて、そこからは国道沿いのラストスパートを4km程度だったでしょうか?
ようやく野木駅到着です。陽も暮れかかっておりました。
小山駅でRUN装備を整えコインロッカー(改札内に有。私は発見出来ず、改札外に…)に荷物を預けていたので、回収して、帰途へ。余裕があれば東京へ帰ってから代々木公園や小田急線線代々木八幡や豪徳寺周辺も巡りたかったところですが、そこまで元気は残っておりませんでした(笑)
帰り道は、この曲で♪
テーマ曲「One more time , One more chance」(山崎まさよし)
舞台を巡り、想いを馳せると、より一層、心に響きます。。
以上、第一回レポートでした!
第二回もご期待下さい☆
reported by スガワラ